カヴァレリアシンフォニウム
読了した瞬間に忘れ始める脳に刻むための読書メモ あるいは多種多様に渡るメモのための
2008'01.20.Sun
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で司会をやっている茂木さん。
脳科学者という肩書きをもちながらも、番組を拝見するとクラシックを聴き、古典文学を愛しとインテリの匂いがプンプン・・・!!
思わず貴方の脳の中身が覗いてみたい、ということで買ってみました。
脳と仮想とは言うけれど、仮想について科学的面からアプローチしていうわけではなく、科学では計れないもの、茂木健一郎曰くクオリアについての考察。なので科学的というよりは哲学的であった。
理系人間よりも文型人間の方が理屈っぽいという話を聞いたことがあるけど、本当なのねー。なんだかこの人の文章は特に比喩の使い方とか、感情的に見えます。
しかし、“全ての物質は確実にそこにあるという確証は無く、われわれ人間の様々な神経が反応し、脳の中で形作っているものなのである”というながれから、第九章、魂の問題 で
そもそも、人間にとって、自分の意識がある、ということほど確実なことはないはずである。物質的世界こそが確実だ、という近代科学の世界観は、おそらくは公共的倒錯とでもいうべき奇妙なねじ曲がりの上に成り立っている。現実の世界が無いというわけではない。現実は、きっとある。しかし、現実自体は知り得ない。私たちが把握できるのは、意識の中の現実の写しだけである。だとしたら、この世界で確実なのは、現実の世界ではなく、意識を持った自分だけではないのか。
と述べ、デカルトの
「わたしは考える、ゆえにわたしは存在する」
を引用してつなげたところはかなぁ~~りあつくて面白かった。
脳の話が、デカルトの懐疑主義に繋がるのか!!!
本を読んで常々思っていたのですが、活字の世界において
科学技術 ・ SF ・ 哲学
は切っても切り離せない。離せなくないですか??
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好きな作家は筒井康隆、川上未映子、三島由紀夫、夏目漱石。
雑貨とスウィーツを愛す。
No Music No Life.
資産運用に興味津々。
いかに労働時間を減らすかが当面の課題。
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