カヴァレリアシンフォニウム
読了した瞬間に忘れ始める脳に刻むための読書メモ あるいは多種多様に渡るメモのための
2008'01.14.Mon
実は読み終わったのは去年の春辺りで、読みっぱなしでず~~~っとほっぽいといたんだけど大まかな感想くらいはと取り上げてみました。
主題は「教えるー学ぶ」の関係に端を発する「他者」についての考察。
われわれは他者に出会う。他者は、私と同質ではなく、したがってまた私と敵対するもうもう一つの自己意識などではない。無論この場所は、われわれの方法的懐疑にによってのみ見出されるものである。
(引用)
特に印象的だったのは、第三章 命がけの飛躍 のところ。
つまり、言語ゲームという考えは、言語がある規則・コードをもつがゆえに「意味している」ことが成立するという考えをしりぞけるためにこそ、提唱されている。
ヴィトゲンシュタインが、ボール投げで遊ぶ人々を例にとっていったように、われわれは全時間を通じて一定の規則に準拠しているのではなく、「やりながら規則をでっち上げる」のである。
柄谷行人は、上記のように、言語に関して言えば、「言語ゲーム」が成立するかぎりで、その意味(規則)が見出されること。それは「跳躍」のあとから見出されるのであると述べ、それを「命がけの飛躍」、または「暗闇の中での跳躍」であると言い換えている。
私たちが当然通じる前提で話している言葉も、実は話す一人ひとりによってまったく同じことを意味している確証は無く、コミュニケーションが交わされるたびに、言葉は常に「命がけの」「暗闇の中の跳躍」をしている。
私にはこの「暗闇の中の跳躍」という言葉がすごく印象的だったのですが、
最近テレビにもでていた幻冬舎の社長さんの本の序章で引用されているのを見つけて、ああやっぱり特別な言葉なんだと納得してしまいました。
懐疑主義ばりに疑っていけば、言葉も、存在すらも「暗闇の中の跳躍」で成り立っているようなものだけど、もっと簡単に考えれば皆これからもこれまでも、人生が「暗闇の中の跳躍」だったような・・・・
暗闇の中で、ジャンプ!!!
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好きな作家は筒井康隆、川上未映子、三島由紀夫、夏目漱石。
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いかに労働時間を減らすかが当面の課題。
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